はじめに

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お気に入りの小説を柔らかなランプの光の下で読もうとしたとき、文字がまるで霧の中に消えてしまったようにぼやけて見えることはありませんか。また、夕暮れ時に外へ出ると、車のヘッドライトがまぶしく光り、目に刺激を感じることもあるでしょう。40代後半以降になると、目のピント調整をする水晶体が硬くなり近くが見えづらくなる「老眼」と、視界が徐々にかすんでくる「白内障」の両方を経験する方が少なくありません。
インチョンのGlobal Ubal 眼科センターでは、何種類もの眼鏡を使い分けても、はっきりとした視界が得られないもどかしさをよく理解しています。そこで、23年にわたる臨床経験と最新の診断技術、そして高品質なレンズを組み合わせ、両方の悩みを一度に解決できるオーダーメイドの治療をご提供しています。
視界のもやもやから解放され、遠くも近くもクリアに見える毎日を取り戻す方法を、ぜひご覧ください。もう眼鏡を重ねて使う必要はありません。

加齢による目の中で起きていること

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私たちの目は、非常に精密な仕組みを持つ器官です。若い頃は、水晶体(レンズ)が健康なトランポリンのように柔軟に動き、遠くの山や小さな薬のラベルまで、自在にピントを合わせることができます。しかし中年になると、このトランポリンのような弾力が失われていきます。これが「老眼(ろうがん)」と呼ばれる現象です。近くのものが見えにくくなり、暗いレストランでメニューを読むときや、レシピカードを腕いっぱいに離して見ることが増えてきます。

同時に、水晶体の中ではごく小さなたんぱく質のかたまりが少しずつ蓄積していきます。これは、窓ガラスにほこりがたまるようなものです。たんぱく質の集まりが光を散乱させることで、まぶしさや光の輪(ハロー)、そしてレンズの濁り、いわゆる「白内障(はくないしょう)」の症状が現れます。老眼は誰にでも起こる現象ですが、白内障の進行には個人差があります。50代で気づく方もいれば、もっと遅い方もいます。しかし65歳になる頃には、半数以上の方が日常生活に支障をきたすほどのレンズの濁りを経験します。

実際のところ、最新の医療機器だけが重要なのではありません。レンズの硬化という「機械的な変化」と、たんぱく質の蓄積という「生化学的な変化」、この2つのプロセスを理解することが、それぞれの患者さんに合った治療法を選ぶうえでとても大切です。

両方を同時に治療する理由

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老眼と白内障が重なると、従来の対処法では十分ではありません。眼鏡は近くがぼやけるのを補えますが、まぶしさやかすみには効果がありません。一方、従来の白内障手術は、濁った水晶体を取り除き、遠くを見るためだけの単焦点眼内レンズ(IOL)に交換する方法でした。そのため、手術後も老眼鏡が必要でした。これは、車のフロントガラスを新しくしても、ワイパーが半分しか動かないようなものです。

Global Ubal 眼科センターでは、このような不便さに悩む患者様が多くいらっしゃいます。遠く用、近く用、パソコン用と3種類の眼鏡を使い分けても、夜間の運転がつらいままという方も少なくありません。もしご自身の視力の悩みが深刻かどうか迷われているなら、ご安心ください。すべてを解決できる方法があります。それは、白内障手術と同時に、複数の距離にピントが合う高機能なプレミアムIOL(眼内レンズ)を使う治療です。

最新のレンズ技術があなたの視界を変える

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白内障と老眼

白内障手術を受けると近くが見えにくくなる時代は、もう過去のものです。現在では、多焦点眼内レンズ(IOL)、焦点深度拡張型(EDOF)レンズ、三焦点レンズなど、さまざまな最新レンズが登場しています。これらは、まるで目の中に埋め込まれた生体コンタクトレンズのように働きます。レンズ表面に刻まれた微細な同心円状のリング(回折光学技術)によって、入ってくる光を複数の焦点に分けて届ける仕組みです。まるで目の中で光のショーが繰り広げられているように、メニューや車のメーター、都市の景色まで、くっきりと見えるようサポートします。

こうしたプレミアムレンズを選ばれた患者さまからは、「メガネを使う機会が減った」「度付きメガネに頼らなくなった」「雨の日でも老眼鏡を探さずに標識が読める」といった喜びの声が多く寄せられています。ただし、目の状態は一人ひとり異なります。Global Ubal 眼科センターでは、ペ・ヒチョル医師をはじめとする専門医が、角膜の形や瞳孔の動き、生活スタイル(たとえば日本のマンガを読むのが好きな方、夜型でゲームを楽しむ方、漢江沿いの朝の散歩が日課の方など)に合わせて、最適な手術方法をご提案しています。

Global Ubal 眼科センターでのあなた専用の治療プラン

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視力矯正と聞くと、技術や手術のことばかりが注目されがちですが、私たちは患者様一人ひとりの生活や想いに寄り添うことを大切にしています。まずは、あなたの日常の過ごし方や、見え方の希望、旅行の予定などをじっくりお伺いします。例えば、時差のあるビデオ会議をこなす方や、週末に暖かいランプの下でチェスを楽しむ方など、あなたのライフスタイルをしっかりと理解したうえで、最適な手術プランをご提案します。

当センター独自のプロセスは、次の3つを組み合わせています:

  • 精密な診断: スウェプトソースOCTやトポグラフィーを用いて、目の形状や層を細かく測定・解析します。

  • レーザーによる高精度な手術: フェムトセカンドレーザーで均一な切開やレンズの細かな分割を行い、眼内の超音波エネルギーを抑えます。

  • 高品質なレンズ選択: 三焦点レンズやEDOFレンズ、乱視のある方にはトーリック多焦点レンズなど、あなたの生活スタイルに合った眼内レンズ(IOL)を選びます。

当院の手術は流れ作業ではありません。術前のカウンセリングや術後のフォローアップにも十分な時間を確保し、相談からクリアな視界まで、安心してスムーズに進められるようサポートします。

よくあるご心配への対応

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「安全ですか?ライトの周りにハローやグレア(まぶしさ)は出ませんか?」といったご質問をいただくことがあります。正直なところ、手術直後は一部の患者様が、光の周りに輪や星のような光が見えることがあります。しかし、数週間ほどで脳が複数の焦点に慣れる「神経適応」が進むことで、これらの症状はほとんどの場合、自然と気にならなくなります。また、当院では光の明るさによる瞳孔の大きさを細かく測定し、こうした症状が出にくいように配慮しています。

もうひとつのご質問は「小さい文字を読むときに、まだ老眼鏡が必要になるのでは?」というものです。高機能な眼内レンズ(IOL)を使っても、6ポイント以下の極小文字や長時間の読書には、補助的なレンズや弱い度数の眼鏡が必要になる場合があります。当院の経験では、特定の作業のために補助レンズや軽い眼鏡を希望される方は10%未満です。これは、常時二重焦点の眼鏡が必要だった従来の状況とは大きく異なります。

実例紹介:患者さんの歩み

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白内障と老眼

キムさんは62歳の画家です。最近、明るい場所での集まりを避けるようになり、まぶしさに悩まされていました。また、老眼の影響でイーゼルでの制作も思うように進まず、世界が少しずつ暗く感じられるようになっていました。さまざまな治療法を検討した結果、Global Ubal 眼科センターでフェムトセカンドレーザーを用いた白内障手術と三焦点眼内レンズ(IOL)を選択されました。手術から2週間後、キムさんは眼鏡なしで描いた自画像をメールで送ってくださいました。色彩は鮮やかで、細部までくっきりと描かれ、以前よりも明るい笑顔が印象的でした。こうした瞬間が、私たちが医療に携わる理由を改めて思い出させてくれます。臨床の正確さと人への思いやりを両立することが、私たちの使命です。

レンズ置換を超えて:補助的な治療法

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すべての患者さまが高機能眼内レンズ(プレミアムIOL)の理想的な候補とは限りません。角膜に不規則性がある場合は、まずLASEKやカスタマイズされたLASIKなどの角膜屈折矯正手術が適していることもあります。また、初期の緑内障や網膜の変化が見られる場合は、段階的な治療が必要になることもあります。Global Ubal 眼科センターでは、複雑な症例にも積極的に取り組んでいます。当院では、緑内障、網膜、小児眼科など各分野の専門医が連携し、患者さま一人ひとりに合わせた治療計画を立てています。例えば、以下のような治療を組み合わせることがあります:

  • 円錐角膜などの角膜拡張症に対する角膜クロスリンキング

  • 白内障手術後、残った屈折異常に合わせたドリームレンズ(オルソケラトロジー)のフィッティング

  • 加齢黄斑変性などの合併症に対する硝子体内注射

当院の統合的な診療体制により、患者さまは必要なタイミングで最適な専門医の診察を受けることができます。すべてが一つの施設内で完結します。

長期的な眼の健康を育むために

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白内障や老眼の治療は、単に視力を回復するだけでなく、一生涯にわたる目の健康を守る大切な機会です。手術後は、栄養豊富な目のサプリメントの摂取や、保護用メガネの使用、デジタル画面の使い方の見直しなど、あなたに合わせたケア方法をご案内します。患者様向けの多言語教育資料(韓国語、英語、日本語、モンゴル語、ロシア語)をご用意しており、ご家族と一緒に術後の注意点や通院スケジュール、生活習慣のアドバイスをしっかりご理解いただけます。

結論

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視力を取り戻すことは、壊れた部分をその場しのぎで修理するようなものではありません。すべてのかすみやまぶしさの原因にしっかりと向き合い、患者さま一人ひとりに寄り添った総合的なアプローチが大切です。Global Ubal 眼科センターでは、最新の白内障手術と多焦点レンズや焦点深度拡張型レンズを組み合わせることで、白内障と老眼の両方に悩む方へ包括的な解決策をご提供しています。裵熙哲(ペ・ヒチョル)医師と多職種チームのもと、精密な診断、レーザーを活用した手術、そしてきめ細やかなアフターケアを、思いやりと丁寧な対応でお届けします。近くも遠くも、その間も、鮮やかでクリアな世界を取り戻したい方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたの新しい視界が、すぐそこに待っています。